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2010.12/12(Sun)

わたしを離さないで

NeverLetMeGo.jpg

カズオ・イシグロ著 わたしを離さないで


映画化されるとかで気になっていたんですが、探してまで読みたいほどじゃないかなあ・・・と思っていた矢先に、ふらりと立ち寄った古本屋で偶然発見。見つけたからには買わにゃ損ってことで購入。

電車で読み、学校で読み、寝る前に読み・・・食い入るように読みました。

物語のストーリーとしては、主人公のキャシーがヘールシャムという学校(施設)にいたころを思い返し、そこでの人間関係等を綿密に語る・・・といったところでしょうか。

俺自身最初は「普通の本だなあ」と思ってたんですが、『介護人』や『提供者』などの謎のキーワードが宙ぶらりんで、気になって読み進むと驚くべき事実が!って感じ。

でも本の中ではそれがさもあたりまえのように語られ、キャシー自身も子供のころ驚かなかったことを不思議に感じていました。

施設の先生にあたる人たちは『保護官』と呼ばれ、その保護官は子供たちが自分の話していることを理解できるようになる一歩手前で重要な事を話し、その話を植え付ける、ということをしていたようです。


毎週の健康診断や図画工作・詩の作成にいやに力を入れ、作品の贈られる展示館というところに持っていく女性『マダム』の、ヘールシャムの生徒たちに対する嫌悪のような表情。

さりげなくその答えが文章に忍び込んでいて、流し読みしていたら気がつかないような上手い語り口が読んでいておもしろかったです。

さらにそれらの事実はあくまで物語の小道具の一つで、中心は登場人物たちの魂とでもいうべき人間関係。喧嘩や慰め、イジメに恋愛・・・それらの出来事がこの本の中心ですが、その出来事がさらにヘールシャムの「事実」を残酷にするのです。

来年3月に映画化ってことで、ヘールシャムとは何ぞや、介護人・提供者とはなんぞや、ってことは言いませぬ。まあ、勘が良いかたは気づいてるでしょうけどね~。


良い話とか面白い話とか、そういう言葉では簡単に片づけられない本でした。
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